やさしい手のひら・前編【完結】

「だって私は健太のことが…」

「亜美の気持ちはわかってるよ。でも健太くんはもういないんだから、本郷と前に進みなよ」

私は凌と別れるつもりでいた。自分の気持ちが健太にあるのに凌とはいられないと思った

「たぶん空港来たこと知ってるよ。亜美が言ったとしても本郷は許してくれると思う」

私も凌は空港に行ったことを知っていると思う

「亜美が自分で決めた方がいいね。私が言った所で言うこと聞く訳ないしね」

由里は笑いながら私に言った

「おばさん、ありがとうございました」

家まで送ってもらい

「亜美ちゃん、自分の人生なんだから悔いのないようにね」

「はい」

おばさんが私に微笑んでくれた

窓から由里が

「明日ね」

「由里ありがと」

「うん、じゃあね」

手を降って帰って行った