やさしい手のひら・前編【完結】

目の前にある時刻表の羽田便が『出発』となっていた

健太は私の気持ちを知ることなく、東京に行ってしまった。自分の思いを伝えられなかった

私はたくさん人がいることも忘れ、その場に崩れ込み、うずくまって号泣した

「亜美!」

由里が私を見つけ走って来た

「会えたの?」

「会え…なかっ…た」

私は由里に飛び付き、由里の胸で泣き叫んだ

「亜美…泣かないで」

神様が私に罰を与えたんだ。健太と凌を苦しめたから。だからもう会うな、と言うことだったのかもしれない

でも私は健太に自分の気持ちを伝えたかった。私もこんなに好きで、こんなに思っていて、そしてこんなに愛していることを…