やさしい手のひら・前編【完結】

「ギリギリだけどなんとか間に合いそうよ」

おばさんがルームミラー越しに私に言った

「すいません。ご迷惑を掛けて…」

「何言ってんのよ。そんなの気にしないで気持ちをぶつけておいで!」

私を励ましてくれた

空港の入り口に車を止め

「亜美ちゃん、急いで」

おばさんに言われ、私は急いでドアを開け、空港の中へと走った

広すぎて健太を探せない。人とぶつかりながら健太を探し、私は無我夢中で走り、健太を探した

「ハアハア、いない。健太どこ?会いたい」

走っているため涙が、後ろへ飛び散っていた

「携帯…」

私は携帯を思い出し、健太に電話を掛けた

でも繋がらない。空港の中が騒がしいから聞こえないのかもしれない

そのまま携帯を握り締め、必死に探し続け、搭乗口の前まで来ていた

「健太・・・」