新幹線で行ける所まで行き、あとは特急に乗り換え北海道へ行く

私の隣には由里が座り、前には鈴木くんと凌が座っていた。由里は半べその私を見て大笑いし爆笑していた

私の斜め向かいに座っている鈴木くんが

「なんで泣いてるの?」

と、聞いてきた

「亜美、馬鹿でしょ。彼氏と離れたくないって、駅で別れる時泣いてんの」

またそう言って由里は笑っていた

「3年の川崎さんでしょ。あの人かっこいいよね。さっき、いやらしいことしてたよね」

凌と目が合ってしまった。私の前に座っていて、動くたびに私の膝と凌の膝がぶつかる

「川崎さん知ってる?」

と、鈴木くんは凌に聞いた

「あー」

鈴木君は余計なことを凌に言った

「もぉ、私のことはいいから、ほっといて」

凌はすぐに窓の方を見てしまった。凌の前ではやっぱり健太とのことは聞かれたくない。私の勝手だけど、聞いてほしくなかった

私は新幹線の揺れで心地よい気持ちになり、朝早かったせいか眠ってしまっていた