「亜美、やろう」
教室から凌に呼ばれて、急いで自分の席に戻った
「決める?」
「あぁ」
先ほど作ったしおりを広げ、どう振り分けようか考えていた
「俺さ…」
「うん?」
「…なんでもない」
何か言いたそうだったので私は聞いてみた
「どうしたの?なんかあった?」
凌の顔を見たけど、下を向いたまま、こっちを見てくれない
「なんともないから忘れて」
やっぱりそれ以上教えてくれなかったので、無理に聞くのをやめて部屋割りの話を進めた
「よし、これでいいかな。凌、終わったから帰ろう」
私は帰る準備を始めた
「川崎さんの所まで送るよ」
「えっ?」
「ライブハウスまで行くんだろ?」
「健太が迎えに来るから大丈夫だよ」
「練習抜け出してくるの悪いだろ」
「うん…」
「ほら、行くぞ」
凌は教室の入り口まで行き、私を待っていた。やっぱりちゃんと断るべきか悩んだ
廊下を歩き玄関まで行くと、誰かいるみたいで人影が見えた
「凌先輩!」
さっき教室に来ていた1年生の女の子がいた
「あの…待ってました」
顔を赤くし、すぐ下を見てしまった
「帰れって言ったじゃん」
「でも…亜美先輩と帰るんですか?」
私のことを知っているようだった
「私は一人で帰るから凌と一緒に帰って。凌、私帰るね」
「亜美」
私は凌に手を振って玄関を出て、大きい道路に出た
「待てよ」
「え?」
「一人で大丈夫なのかよ」
「子供じゃないんだから大丈夫だよ」
私のことを心配してくれたのか追い掛けて来た
「さっき言い掛けたことなんだけど俺…あいつと付き合うことにしたんだ」
「えっ?」
だからあの子が待っていたんだ。私はなんて言い返せばいいのか、わからなかった。きっとさっき言いたかったのはこのことだったんだ
教室から凌に呼ばれて、急いで自分の席に戻った
「決める?」
「あぁ」
先ほど作ったしおりを広げ、どう振り分けようか考えていた
「俺さ…」
「うん?」
「…なんでもない」
何か言いたそうだったので私は聞いてみた
「どうしたの?なんかあった?」
凌の顔を見たけど、下を向いたまま、こっちを見てくれない
「なんともないから忘れて」
やっぱりそれ以上教えてくれなかったので、無理に聞くのをやめて部屋割りの話を進めた
「よし、これでいいかな。凌、終わったから帰ろう」
私は帰る準備を始めた
「川崎さんの所まで送るよ」
「えっ?」
「ライブハウスまで行くんだろ?」
「健太が迎えに来るから大丈夫だよ」
「練習抜け出してくるの悪いだろ」
「うん…」
「ほら、行くぞ」
凌は教室の入り口まで行き、私を待っていた。やっぱりちゃんと断るべきか悩んだ
廊下を歩き玄関まで行くと、誰かいるみたいで人影が見えた
「凌先輩!」
さっき教室に来ていた1年生の女の子がいた
「あの…待ってました」
顔を赤くし、すぐ下を見てしまった
「帰れって言ったじゃん」
「でも…亜美先輩と帰るんですか?」
私のことを知っているようだった
「私は一人で帰るから凌と一緒に帰って。凌、私帰るね」
「亜美」
私は凌に手を振って玄関を出て、大きい道路に出た
「待てよ」
「え?」
「一人で大丈夫なのかよ」
「子供じゃないんだから大丈夫だよ」
私のことを心配してくれたのか追い掛けて来た
「さっき言い掛けたことなんだけど俺…あいつと付き合うことにしたんだ」
「えっ?」
だからあの子が待っていたんだ。私はなんて言い返せばいいのか、わからなかった。きっとさっき言いたかったのはこのことだったんだ

