5月の中旬となり、修学旅行まであと1週間となった
あれから健太とは変わらず幸せな日々を過ごしていた
修学旅行まで一週間しかないので今週は班長の凌と副班長の私が一緒に仕事をすることがたくさんあった
昼休み、修学旅行のしおりをホッチキスで留める作業を私と凌でしていた
「凌先輩」
入り口の方から凌を呼ぶ声が聞こえた
私も凌も入り口を見てみると、1年生の女の子が立っていた
「ちょっと待ってて」
ホッチキスを置き凌は廊下へ出て行った。私は気にせず一人で仕事を進めていた
「ごめん」
すぐに凌が戻って来てまた作業を始めた
「かわいい子だね」
私は凌を見ず、手を動かしながら言った
でも凌は何も答えてくれない
「聞いてる?」
「あ、ごめん」
何か考え事をしていたみたいで話を聞いていなかった
「何?」
「かわいい子だねって言ったの」
「そうか」
手を止めることなく凌が答えた
これ以上話し掛けても無理だと思い、私は話し掛けず仕事を進めた
「よし、終わったね。あとは帰りに部屋割りしないとね」
「うん」
出来たしおりを集め、私は班のみんなに配りに行った
放課後、健太が私を迎えに来た
「亜美」
入り口に健太が立っていた。私は健太の所に行き
「今日、部屋割り決めるから帰れなくなっちゃった」
「待ってようか?」
優しく言ってくれた
「何時になるかわからないから、先にライブハウス行ってていいよ」
「終わったら電話して。迎えに来るから」
「うん、わかった」
次のライブで忙しいのに迎えに来ると言ってくれたことが嬉しかった反面、迎えに来てもらうことが悪いな、と思った
「じゃ、行くわ」
「気をつけてね」
私に手を上げ、行ってしまった。私は健太の後ろ姿をずっと見ていた。廊下歩くだけで、みんな振り返って健太を見ている。回りが健太を見ようがそんなこと気にせず歩いていて、そんな健太を姿が見えなくなるまで見ていた
あれから健太とは変わらず幸せな日々を過ごしていた
修学旅行まで一週間しかないので今週は班長の凌と副班長の私が一緒に仕事をすることがたくさんあった
昼休み、修学旅行のしおりをホッチキスで留める作業を私と凌でしていた
「凌先輩」
入り口の方から凌を呼ぶ声が聞こえた
私も凌も入り口を見てみると、1年生の女の子が立っていた
「ちょっと待ってて」
ホッチキスを置き凌は廊下へ出て行った。私は気にせず一人で仕事を進めていた
「ごめん」
すぐに凌が戻って来てまた作業を始めた
「かわいい子だね」
私は凌を見ず、手を動かしながら言った
でも凌は何も答えてくれない
「聞いてる?」
「あ、ごめん」
何か考え事をしていたみたいで話を聞いていなかった
「何?」
「かわいい子だねって言ったの」
「そうか」
手を止めることなく凌が答えた
これ以上話し掛けても無理だと思い、私は話し掛けず仕事を進めた
「よし、終わったね。あとは帰りに部屋割りしないとね」
「うん」
出来たしおりを集め、私は班のみんなに配りに行った
放課後、健太が私を迎えに来た
「亜美」
入り口に健太が立っていた。私は健太の所に行き
「今日、部屋割り決めるから帰れなくなっちゃった」
「待ってようか?」
優しく言ってくれた
「何時になるかわからないから、先にライブハウス行ってていいよ」
「終わったら電話して。迎えに来るから」
「うん、わかった」
次のライブで忙しいのに迎えに来ると言ってくれたことが嬉しかった反面、迎えに来てもらうことが悪いな、と思った
「じゃ、行くわ」
「気をつけてね」
私に手を上げ、行ってしまった。私は健太の後ろ姿をずっと見ていた。廊下歩くだけで、みんな振り返って健太を見ている。回りが健太を見ようがそんなこと気にせず歩いていて、そんな健太を姿が見えなくなるまで見ていた

