たまに部屋の中がシーンとなり、
その微妙な空気が嫌だった

「今日何時まで帰るの?」

凌が聞いてきた

「うーん、別に何時とは決まってないけど…」

私はそう答えた

「…そっか」

何かあるの?手に汗が滲む…

その時、私の指先と凌の指先がぶつかった

ッ!

私と凌は目が合い、見つめ合ってしまった

私は凌の目を反らすことができない

凌は真剣な目で

「亜美…」

凌の右手が私の左頬に触れた

そして左手も私の右頬に触れた

私の心臓はすごい音を打っている