由里と屋上に来た

「まさか一緒になるとはね・・・」

由里は微笑みながら空を見て言った

「気持ちがある訳じゃないよ。ただ昔大好きだった人で・・・」

「わかってるよ。私だってそうなったら焦るし。でも今は亜美には健太くんがいるしね」

凌と同じクラスになったからと言って、何かが変わる訳ではない。私には健太がいて、今と何も変わらない。動揺する必要もない

「坂下はどこに行った?」

「あーそんな人いたねぇ。っていうかどこのクラスかわかんないや」

そう言って由里は笑った

「さあ、行こうっか」

「うん」

私達は教室に戻り、私は凌の隣に座った

「席につけー」

担任が入って来た。みんなそれぞれ自分の席に付いた

「これから来月の修学旅行の班を決めるぞ。それでくじで決めようと思う」

「えっっーー」

くじだということでみんなもんくを言い、他のにしろと意見を言ったが、先生はくじと決めたことを譲らず、前の席から箱が回された

私のとこにも箱が回ってきて

「亜美から引いていいよ」

凌が私を見て、先にと言ってくれた

「うん」

箱に手を入れ、中の紙を一枚取った。そして箱を凌に差出し、凌はすぐに紙を引いた

私の手から箱を取り、後ろの人に箱を渡してくれた

中の紙を開いて見ると、4班と書かれていた。凌が私の紙を除き

「俺も4班だ」

「えっ?」

凌の手に持っている紙を見ると『4班』と書かれていた

ということは現地に行ってもつねに一緒に行動ということになる

私はなんとも言えない感情になった