やさしい手のひら・前編【完結】

「早く言うと健太くんは焼もち妬きってことね・・若いっていいわねっウフフフ」

「そうですね・・・そうかもしれません」

健太が下を向き照れ臭そうに笑う

「さて、亜美ちゃん。亜美ちゃんはどう?健太くんの気持ちを聞いて?」

私は・・・

「健太の気持ちが嬉しいです。焼もちを妬いてくれるのも何でも嬉しいです。健太が私のそばにいてくれないと私、不安なんです。でも今・・健太はいつも私のそばにいてくれるんでとても幸せです」

私も田村さんの目を見て、はっきりと自分の気持ちを言った

「あなた達はほんとに相思相愛ね。それがきっと今回選ばれた魅力なのね。私も写真を見た時ね、あっ!この子達だっ!ってすぐ思っちゃってね。あなた達が選ばれてよかったわ」

「おまたせしました」

黒服を着たウエターが食事を持ってきてくれて、話が一度ここで中断してしまった

「失礼します」

忙しいのか、食事をすぐに置き、いなくなってしまった

「うわぁー」

見たことがない食べ物が私の前に並んでいる。不思議な魚とか、不思議なフルーツとか・・・さすが沖縄と言わせるような料理ばかりだった

「さっ、まず食べましょうか」

田村さんがそう言ったので、私と健太は

「いただきますっ」

手を合わせ箸を持ち、何から食べようか悩みながら、魚に手を付けた

「うまいっ」

健太は次から次と箸を進め、いろんな物を食べている

「ほら、亜美も食え」

私の小皿に肉を乗せ、『これ、うまいぞ』と私に言った。酢豚のような感じですっぱみはあるけど、ほんとにおいしくて、私も食が進んだ

「ねぇ、付き合ってどのくらい経つの?」

私は手をだし、指で数えた

「7ヶ月です」

私が言うと田村さんは驚いて、

「えっ!まだそんなもんなの?」

「あ・・・はい」

「へーなんだか何年も一緒にいるみたいね」

一人でがむしゃらに食べている鈴木くんが

「じゃ、俺まだ入る隙間ありますねっ」

箸を止め、田村さんに言うと

「あんたじゃ無理だって言ったでしょ!」

頭をポカッと叩かれ、『痛いっすよ』と、自分の頭を撫でていた。それが可笑しくてみんなで大笑いした