「健太待って」

すでにレジに並んでいた

「あっ・・・」

買った物の中にいつも私が使っている香水が入っていた。どれも健太がお金を出したことに申し訳なくて私は健太に言った

「健太!香水まで買ってるじゃん。私お金払うから。はい、受け取って」

お財布からお金を出して、健太に差し出した

「いらないって言ったじゃん」

受け取ってくれなくて、私はお金を持ったまま立ち止まった

「亜美、別に俺は自分の好意で買ってるんだから、ありがとうってもらっとけ」

「でも・・・」

「俺が買った物を使ってくれるのは嬉しいし」

健太は右手で私の頬をペンペンと軽く叩き、

「飯食ってこう」

そう言って私を引っ張り、手を握ってくれた