凌は私の右側に来て、そっと手を繋ぐ

「車が突っ込んで来たら危ないから、お前は俺の左側な」

そう言った

昨日も凌は私の右側にいた
私を大切に思っていてくれていることが嬉しい

「凌、また背伸びた?」

私の目線がかなり上にある

「180ぐらいかな?」

「私が158だから、20cm以上も差があるんだね」

「あっ、でもまだ伸びてるから」

「亜美はそのままでいんだよ」

凌がそう言ってくれた

「うん」

私は笑顔で頷いた