「さーみんな帰るぞ」

学くんが帰る準備を始めた

「亜美ちゃん今日はごちそうさまでした。今度さ、カレーが食べたい」

学くんが私に注文をしてきた

「咲ちゃんに作ってもらってよー」

「亜美ちゃん、私まったく作れないの。だから今度ちゃんと教えてぇ」

咲ちゃんが笑いながら言った

「私でよければ喜んで。その時は由里も呼びますね」

「亜美なんで私もなのよ」

「祐介くんも食べたいってさっき言ってたからね」

そんな話しをしながら、みんなそれぞれ自宅へ帰って行った

「よく頑張ったな」

健太くんは私の頭を撫ぜた

「えっ?」

「この人数で、みんなの分飯作って、みんなを満足いくまで食べさせて、俺はえらいと思うよ」

恥ずかしいやら嬉しいやらで照れてしまった

「疲れただろ。また寝ていいよ」

「大丈夫だよ」

「お前の大丈夫は大丈夫じゃないし」

疲れていないと言ったら嘘になるけど健太くんにはきっと疲れているように見えるんだ

「じゃ、ちょっとだけ寝るね。1時間ぐらいで起こしてね」

「俺も寝るから」

「健太くんも寝るの?」

「うん」

私と健太くんはそのままベットに入った

2時間ほど寝てしまったのか、時計を見ると3時を過ぎていた

「もうこんな時間?」

焦って起き上がろうとした時

「どこ行くの?」

目を覚ました健太くんが私の腕を掴んだ

「うーん、トイレ」

「嘘つけ~ご飯支度しようと思ったんだろ」

ドキッ

やっぱり健太くんにはばれてしまう

「今日はいいよ。どっか飯食いに行こう。だからこっちおいで」