「亜美」

「うん?」

「明日ライブ終わって亜美の家行って、そのあと初詣行こうな」

「ほんと?嬉しい」

「新しい年だからな。ちゃんと2人でお祈りしてこような」

「うん!」

「明日楽しみだね」

「今年最後のライブだから、盛り上げないとな」

「学校祭の時みたくステージは嫌だから」

健太くんは思い出したのか笑いながら

「亜美ずっと顔赤くしてたよな」

「もぉ、またバカにする」

「なにもしないよ。明日は亜美には一番前で見てもらうし」

いつも私と由里はファンの子に睨まれるので一番後ろで見ていた

「私と由里は後ろでいいよ」

「だめ。明日はメンバーみんなの彼女が前なの」

「なんで?」

「意味はないけど、毎年そうなんだよ。俺は初めてのことだけどね」

フッ、と笑い

「よし、明日のために寝るぞ」

そう言って、私におやすみのキスをし、
健太くんの頭と私の頭をふっつけ、
明日のライブに向けて眠った