やさしい手のひら・前編【完結】

ずっと誰も部屋にいなかったので、部屋の気温が下がっていて、寒かった

健太くんはいつも通り風呂場へ行き、お湯を貯めに行く

「亜美!」

「なぁに?」

「おいで~」

最近は私より先に入ってお湯を温くしていてくれる

前より緊張しないで私も入れるようになったけど、裸を見られのはやっぱり恥ずかしい

湯船に浸かり私の背中からいつも抱きしめ、今日あった事などを話す

最近は私の頭を洗ってくれて、泡だらけになった私の髪の毛を立てたりして遊ぶのが健太くんのお気に入りだ

「はい、目つぶって」

そう言って、シャワーを掛けてくれる

「よし、いいぞ」

私は健太くんに洗ってもらうことが嬉しかった