部屋に入り、私はコートを脱ぎ捨てた

「亜美、しわになる」

そう言って私のコートをハンガーに掛けてくれた

「そんなに急がなくてもいいから」

「だって早く開けたいんだもん」

かわいいリボンが付いた箱を出し、
ワクワクしながら包装紙を取り、
箱の蓋を開けてみた

「かっわいい」

箱の中の紙に『いつもいっしょに』と書かれていて、
その言葉がなんだか嬉しくって・・・

「俺がつけてやる」

私の携帯を握り、ピンクの方のストラップを付けてくれる

「めちゃくちゃかわいいっ」

健太くんは自分の携帯にも付けた。私の携帯のストラップと健太くんのストラップを合わせた。そしてストラップがひとつになる

「亜美ありがとう」

「なんだか私の方が嬉しくって・・・」

「この前、学がなんかの雑誌見てて亜美っぽいと思ってさ。限定品だし、クリスマスだからないかもって思ったけど・・・あってよかった」

「1個だけあったっていうのもすごいよね」

嬉しくて携帯を持ち上げ眺めていた

「今日どうする?帰る?」

「私、大晦日までここに居たい。だめ?」

冬休みだし、ここにずっと居たいと思った

「俺は嬉しいよ。でもちゃんと亜美の親に許可もらって」

「やったーあとで電話しとくね」

健太くんも喜んでくれて、私は大晦日まで健太くんのうちに泊まることにした