「ここのが欲しいの?」

「うんうん」

うんうんって私の財布っていくら入っていただろ・・・とちょっと不安になった

「これ」

健太くんが指を差したのはカップル限定品のストラップ。私も一目見てかわいいと思った

「かわいいっ」

シルバー系でピンクと水色で2つ合わせると一つの形になるらしく、
かなりの人気でこれが最後のストラップらしい

「これ買ってー」

待って、値段を見たいと思い店員さんに触らせてほしいとお願いした

「ほんとにかわいい」

自分でも気に入ってしまった。値段を見ると私でも買える値段だったので

「これ下さい」

そう言って店員さんに渡した

「俺出すから」

「だめ。これは私からのプレゼントだから、健太くんは出さないで」

そう言って拒否した

「俺が全部出そうと思ってたのに。じゃあ半分ずつにしよう」

「いやっ」

絶対、拒否。私がプレゼントしたい

「ありがとうごさいました」

と、店員さんに見送られ早く付けたくって、

「早く帰ろうよ」

と、健太くんを急がせた

「わかったから、亜美急ぐな。転ぶぞ」

早く開けたくって、早く付けたくって急いで健太くんのマンションへ向かった