やさしい手のひら・前編【完結】

二人とも準備が出来き、町へと出かけた


歩きながら

「健太くん、私ね。クリスマスプレゼント買ってないの。別れるつもりでいたし、渡しても未練がましいかなと思って。だから欲しいもの言って!私がプレゼント買うから!」

クシャと笑い

「そんなこと気にすんな」

私の頭を撫でてくれた

「でも…それじゃ、私の気がおさまらない」

「うーん、考えてみてあったら言うから」

「うん」

そう言ってくれたのでホッとした


いざ、デパートへ行くと健太くんはこれと言ってほしい物がないのか
私に何も言ってくれない

「なんか欲しいのあった?」

「なかなかねぇな」

お金に困っていない健太くんには欲しい物なんてないのかも、
と思ってしまった

「あっ、あるある」

「うん?あった?なになに?」

私はそれがなんなのかドキドキした

「ストラップ」

「ストラップ?携帯の?」

「うん、そう」

「そんな物?もっと、なんか記念になる物とかないの?」

「いや、ない!俺はストラップが欲しいの」

その言い方がかわいくって笑ってしまった

「なんで笑う?」

「だってムキになって言うから、かわいくってっ」

健太くんは照れくさそうに

「亜美も付けるんだよ。亜美のは俺が買ってやるから」

「私いらないよぉ。高価な指輪もらったもん」

「いいから、行くぞ」

私の手をグイグイ引っ張りブランドショップへと入って行った