太陽が私を照らし、額に汗がにじむほど外は暑い

私は小走りで歩道橋に向かった

歩道橋の階段に本郷が座っていた

下を向いて何かを考えているような横顔

そんな姿さえ私の心臓はキュンとなる

私はいつかアイツの隣にいられる日が来るのだろうか。一緒に笑える日が来るのだろうか

そう考えながら本郷に近づいた

「おっー」

あの笑顔で私の方を見た

「早いねぇ」

「俺が誘ったのに遅刻できねぇし」

「確かにね…」

小声で言った

「亜美ぃ~~!!」

向こうから由里と坂下が手を繋いでやってきた

今日一日あのいちゃつきに耐えれるのだろうか

しかも本郷もいる
こんなに近くにいても私と本郷は手さえ繋げない

付き合っていないってことは
こんなにも2人に距離があるものなのかと思った