「健太おせーよ」

「ごめん」

メンバーの3人はもう集まっていて、私と健太くんを待っていてくれた

「さて、乾杯でもしますか」

祐介くんが言った

私もグラスを持ち、
上に上げみんなと乾杯をした

「亜美ちゃん初めましてだね」

私に声を掛けてくれたドラムの学(ガク)くんだった

「俺らみんな白樺なんだけど、亜美ちゃんは知らないみたいだね。俺は知ってたけどな」

「あっ、すいません」

「よろしくね」

「で、こっちがベースの龍(リュウ)ね」

「どーも」

「初めまして」

「みんないい奴だから」

健太くんはそう呟いた

「うん」

メンバーのみんなは食べる飲むで大騒ぎで、
私も一緒になって騒いだ

「なんか気分いい~」

お酒を飲み、私はすっかり酔ってしまっていた

「飲み過ぎだぞ」

「えーいいじゃん」

それを見ていた学くんが

「健太は亜美ちゃんに甘いな~」

「いつもの健太じゃねーよな」

祐介くんまでも冷やかす

「お前らうざい」

「照れんな」

学くんも笑って言った

「健太くんってかなりモテますよね?」

「かなりじゃなく異常なくらいね」

「高校入ってからずっと女いなくて、あっち系かと思ってたよ」

「マジうるさい」

健太くんはテレながら拗ねている

「亜美ちゃんをいつも見てかわいいってうるせーの」

「そうなんですかぁ?」

「お前、酔ってるから喋んな」

「やぁだ」

みんな私を見てゲラゲラ笑っている

「ほどほどにな」

私に優しい笑顔で微笑む