やさしい手のひら・前編【完結】

「明日からまた一緒に登下校しようだって。用事があって連絡出来なかっただって。帰り迎えに来るからバス亭に着いたら連絡してだって」

「亜美の機嫌伺ってるね」

「だね」

「亜美どうすんの?」

「今日は連絡しないで一人で帰るよ。今日は会いたくないし。由里も今日あたり電話来るよ」

「登下校また一緒にってか?だったら本郷と一緒で2人で作戦立てたってことになるね」
「やましいから用事で済まされたよ」

「なんか笑える」

私は凌のことをどうしたいのかわからなかった
電話が来たことは素直に嬉しかった
でも隠されたことは腹が立つ
明日の朝どう接していいのかわからない
正直、もうどうにでもなれ、と言う感じだった

「私電話来たらどうしようかな?一緒に行ったら私もムカつくだろうなぁ。無視しようかな~」

由里ももうなげやりだった

夕日が沈み始めたので私達は帰ることにした