どうやって私達は家に来たのだろうか
私も由里も何も喋らなかった

「亜美、さっきのことは嘘じゃないよね。私信じたくない」

「由里…あれは現実だよ」

「私、慎に我が儘言い過ぎてた?慎に嫌な思いさせてた?」

由里は自分を責めた

この先どうしていいのか、すべてのことが嫌になった

「私、別れたくないから慎にはこのことを言わない」

由里が言った

「私も…そっとしておく。凌からちゃんと話してくれるまで黙ってる」

私の決断に由里は頷いた
 
「亜美別れるつもりなの?」

「どうしたらいいのかわからない。まだ信じられなくて。でも見てしまった以上もう凌を信じられない」

「私もそう」

由里は私の言葉に納得した