「隣の人、凌のことかっこいいって言ってたよ」

「もう男友達できたの?」

「うーん、なんか彼氏いるのか聞かれて…だから、B組にいるよって答えたの」

「そっか」

凌は私の頭を撫でた

「亜美」

後ろから私を呼ぶ声が聞こえ、私も凌も振り返った

「健太くん…」

「元気だったか?」

声の主は健太くんだった
隣の凌を見るとやっぱり不機嫌そうで・・・

「元気です。あの日ありがとうございました」

「亜美がお世話になりました…」

凌も会話に入ってきた

「彼氏に言ったの?」

「あっ…はい」

「そっか」

健太くんは凌を見て言った

「亜美を守れるのは俺しかいないんで」

「強いね、彼氏」

なんかヤバイ雰囲気、と思い私は健太くんに

「あの、急いでるんで私達行きますね」

と、言って凌を引っ張った。その時、

「別れたら俺んとこおいで」

と言い私の手首を掴んだ

「俺達ちょっとのことで別れませんから」

私から健太くんの手を解き、
凌は私の腰に手を回し歩きだした

「凌、怒ってる?」

「怒ってるって言うか、亜美に触ったことが腹立った」

「ごめんね。私これから関わらないようにするから」

「もうあの日のことは終わったんだから関わるな」

私はウンと頷き、凌の体にふっついた