由里は目にいっぱい涙を貯めて

「ありがと、亜美」

こんな由里を坂下慎は好きになったのかな?
私は由里の幸せが自分の幸せのように嬉しかった

私は宙ぶらりんの気持ちで
諦めるか諦めないか決められないでいた

今、無理に嫌いになるんじゃなくて、
他に誰かを好きになった時
本郷のことは自然に忘れらるんじゃないか、
と自分なりに考えた

焦らなくていい、ゆっくりでいんだ