「携帯まだかなぁ」

コンコン

「はい」

ハァーハァー

「亜美!」

「えっ?凌」

「なんで連絡しないんだよ」

「だって携帯ないし」

「公衆電話だってあるだろ

「なんでわかったの?」

「亜美の携帯から俺に電話きた」

「えっ?」

「亜美のお母さんだった」

プッ

笑ってしまった

「亜美が入院してるって。すんげぇ焦った」

「眠れないのか?」

「う…ん。暗いとだめなの。電気付けて寝るんだけど怖くて」

凌はそっと私の両手を握った