凌と仲直りはしたけれど、
1人の夜になると眠れなくて、
電気を付けて寝る毎日だった

寝不足がひどくなり、私は自宅で倒れた

それは受験が合格し、卒業式の終わった次の日だった

「亜美、亜美」

真っ白い天井。ここはどこ?

「亜美、あんたお風呂場で倒れたのよ!ストレスと寝不足と疲労だって!」

「本郷くんと何かあったの?」

「凌は関係ない。凌は悪くない」

「じゃあ、なんで手足が傷だらけなの?顔だってこの間まで腫れてたじゃない」

「今は言えないの。でも、凌は関係ないから責めないで」

「本郷くんが亜美を大切にしていることは、お母さんも知っているよ。そして亜美も本郷くんを大好きだってこともねっ」

「うん」

「私の携帯は?」

「あら、うちだわ」

「そうだよね。どのくらい入院なの?」

「2~3日よ」

「じゃあ、携帯持って来て」

「一回帰るからその時ね」

あれから1ヶ月以上も立っているのに、
あの日のことが今でも思い出される
忘れたいのに忘れられない
夜が怖くて眠れない
外が明るくなったら眠る
そんな毎日だった

私の体は悲鳴を上げていた