恋色語

まあ…いいか。私も帰ろう。きっと私の周りに虫か何かがいたのだろう。



「…って何で裏口やねんなあぁー!!」


教えられた道通りに来た校門は裏口だった。戻ろ――はないな。異空間には戻りたくない。

でもわざとだ。帰還できたのは感謝するけど。



「渚~、…あれ?入口じゃない。どうして道路から正門なの?」

「はは、リレ○トに失敗してね。MP足りてないのに強引に発動させた」


裏口から一旦道路に出て正門に回り込んだのであった。



………

数日後。

「遅刻遅刻ー!」


慌てて家を出るけど、間に合うか怪しい。つーか入学式からそんなに日たってないのにこんな事したら…


「浮く!完全に目立つ!」


昨日テレビ見てたら遅くなって…朝ごはん食べた後の仮眠が長引いて…。


「はぁ…はぁ。バスは行っちゃったから走るしかないや。

別に休んでも良かったけどー」


それはそれで嫌だ。仮病は使っちゃいけません、カッコ悪い。