恋色語

「おら若い3人衆、お前らもパソコン見て意見述べい」

「でも佐織と私はまだ部員じゃ…」

「かー、まだ決めてないのか。めんどいから今決めようぜ、な。

ふぅ、もう2ヶ月俺達と一緒にいるわけだが…楽しかったか?」


キィー…。
八木は椅子を反対に座り直し、背もたれに肘をついた。

今ってそんな唐突な…いや、時間はあった。そうだよ、もう先延ばしするのは新聞部にも迷惑だ。

…今が決断の時なんだ。


「それは楽しかったです。けどこの先は…」

「楽しくないって?じゃ楽しくしたらいいだろ。ただそれだけの話」


そっか。単純な話だ。不満があるなら私が変えればいいんだ。

2ヶ月いて、私は新聞部が好きだ。私はここにいるみんなと活動がしたい。


「渚ちゃんと佐織ちゃん。私からもいいかな。

当たり前の毎日ってどんな感じかな?」

「えっと。渚と登校して…勉強して…ここに来て…帰って…」

「そうだね。少し考えてみて。もし、そんな日をずっと暗い気分で過ごしたとすると…楽しいかな?」