恋色語

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放課後、想像通り雨降っちゃったか。ま、今は関係ないっと。

図書室に来たけど、その類いの本が多くてどれがいいのか分かんないなぁ。


「…あれがいいかな。あの固い言葉のやつ。何でも載ってそう」


でも高い所にあって届かな…。背伸びしても…。


「あともうちょ…い゛!?」


ようやく引き出せたものの、その反動で手がズルって。

ちょっ。本が…頭に。


「よっと」

「……あれ?落ちてこない」

「これかな?タライみたいだったよ」


あ…とってくれたんだ。男の子で…1年生。


「あの…ありがとうございます」

「同じ1年だから丁寧でなくていいよ。あと、そこの台座使って。んじゃ」


その子は本を私に渡してどこかへ行ってしまった。…てできれば早く調べて部活行かないと。



………

「う~んダメだ分かんない」


夢は心境だとか、でてくる物は不安だとかしか見当たらない。

心は前から変わってないつもりだから、同じ夢なのは納得するんだけどなぁ。