恋色語

「知り合いならいい。こいつは1年3組の中村(なかむら) 優(ゆう)。入部確定組な」

「まあ…。ベッドあるしお菓子もあるし、絶好のポイントかと」


用は暇つぶしのため、あるいはくつろぎたいからだなこいつ。


「で、こっちが一ノ瀬と純白ちゃん。一年同士仲良く…」

「純白ちゃんやめい!!」


近くのおぼんを八木の頭にぶつけると角がクリーンヒットした。


「旭 渚と一ノ瀬 佐織。私達は体験入部だけど、それまでよろしく」

「中村 優。入れよ?でないと来年俺一人だから」


…あ、部としては今年はいけるけど来年同じ状況になるんだ。


「じゃ今日はもうお開きね。切りがいいし。…ほら部長仕切って」

「美樹…任せた副部長」


まだおぼんの一撃に悶絶してたんか。




パンパンッ。




「はい、じゃあ今日はおしまい。みんな気をつけて帰ってね」


「あっ、私のようかん」

「部員の特権、ね」


中村は私のようかんを口に入れて部室を出ていった。

そうしてこの日の部活はお開きになった。