恋色語

「かわいいかわいい純白ちゃん、手のなる方へ。さあ、俺をどうする?」


カアアァ…。


頬が熱をもってゆくのが自分でも分かる。こいつは…こいつだけは…地獄に送る!!


「当然あんたをフルボッコに…」

「今でいいの?後ろのあれ、俺はいいけど友達でしょ?」

「渚~。ヘルプゥー。手伝って~」


振り向くと佐織が一人でドアを抱えていた。抑えるだけでいっぱいいっぱいになってる。


「ッー…ちっ。後で潰すから首を洗って待ってて」


佐織の隣で二人でドアを抱える。外れただけか。入る前はちゃんと動いて…私のあれが原因か。



ガコッ


「はい直った。佐織、今から戦争に行…て今の間に何が」


再び3年男子生徒を見ると、床に突っ伏してボロ雑巾のようにのびていた。

ボッコボコで手も足も動いてない。「カ…アガカ」って…うめき声からして限界だな。


「あら。うふふ、私が代わりに制裁しておいたわ。足りないなら追撃どうぞ」


もう一人いた3年の女子がやったのね。今の状況での笑顔は怖いからやめて。