恋色語

流れで帰ろうとした時だった。




ガガーー…。



ん、室内から車のラジコンが出てきて…その上にはカメラが付いてて…後ろ姿の私をキャッチして。

ふぇ…制服…スカート。このレンズが映像機器の場合…このアングルは死亡フラグ確て…。


「白か。しかも純白」

「はい死亡フラグ立ったー!!どこのどいつが操縦者じゃごらぁー!!」


バゴンッ!


とドアを全力で開けてラジコンを室内に蹴り飛ばす。

コントローラー…犯人は昨日の3年男子生徒か。そいつは冷静にラジコンを拾い上げチェックしはじめた。


「ん~問題なく動く。壊れてない。…ん、お前顔真っ赤にして何を怒ってる?

減るもんじゃないし。な、純白さん」


ブチッ。何かが切れた。部室にはテレビがあって、その画面がラジコンのカメラの映像とリンクしていた。


「お・ま・えに話す資格はない。歯ぁくいしばっとけや」


ズカズカそいつに歩みより胸ぐらをガシッと掴む。睨みをきかせてるとテレビの電源を切った。