妹の好きな人に告られちゃいました。






「おおっ、今日もすげぇなぁ!このラブレターの数」


机の上に置かれた大量のラブレターをつまみ上げた男。



その男の登場に秋は顔を真っ赤にする。



「侑くん…」



橘 侑士。
私達双子の幼なじみで
…秋の好きな人。
こいつの存在こそ、
秋が彼氏をつくらない理由。



「ちょっと侑士!勝手に触らないでよ!」



「はぁ?これは秋のだろ。お前宛のラブレターじゃねぇじゃん」



うっ…。
そりゃあ、私のじゃないし
この世に生まれてから
ラブレターなんて
一度も貰ったことないけどさ!



「いいから返して!」



あたしは侑士の手から
ラブレターをふんだくる。



その拍子に
侑士の指を紙で切ってしまった。



「痛てっ…!」



「あ…、ごめん」



「…ったく、そんなんだからモテねぇんだよ。可愛くねぇヤツ」



“可愛くねぇヤツ”



その言葉が
胸に深く突き刺さる。



分かってたことなのに
すごく胸が痛かった。