だ、、、誰…!? 音の無い悲鳴を上げた。 「盗み聞きするつもり、無かった。…ごめん」 「………。」 なんて、 なんて綺麗な人なんだろう。 真っ黒な髪は少し長めで触り心地が良さそう。 筋の通った鼻は高く、二重の瞳は黒く鋭い。 唇は血のように赤く、雪のように白い肌にはよく映える。 誰かなんてすぐ分かる。 三年生の白沢木紅(シラサワ キクレ) この学校のアタシと同じ一匹狼。