その手を離さないで



――ガタンッ…。



「いってぇ~」



「大丈夫!?蒼ちゃん」


「大丈夫だから、あんま心配するなよ」



「う、うん…」



手すりにつかまりながら、蒼ちゃんは何とか立ち上がる。


「蒼、無理するなよ?」


「大丈夫だって、センセー」