その手を離さないで



「なあ、未来。ちょっと外に出ないか?」



「うん!」


両足骨折。


しかも神経がやられていて、このままじゃ、蒼ちゃんは歩けない。



だから、リハビリが必要なんだって言ってた…。


こんな時、あたしが少しでも、役に立てたらいいのにな。



「ごめんな未来。車椅子押してもらって」



「いいよ。そんな事気にしないで」



「なんか、情けねぇよなぁ。こんな姿」