その手を離さないで



「それは気にするなよ。オレは、未来がこんな風にならなくて、良かったって思ってる」



「蒼ちゃん…」



胸がいっぱいになっていると、



「は~い!やめ~!続きは二人きりの時ね」



女の子が、あたしたちの間に入ってきた。



「おい!希(のぞみ)!邪魔すんなよ」



「嫌よ。目の前で、いちゃつかれる身にもなってよね」