「あ~あ、オレってバカみてぇ」



深いため息混じりに、貴志は両手を上げて伸びをする。



「オレは、未来が本当に好きなのによ」


「うん…」



「蒼が、どうなるか分からないのに、それでも好きなんだ?」



「うん…」



こんな事になって、あたしは自分の本当の気持ちに、気付いたなんて。



バカな上に、サイテー。