その手を離さないで



「はぁ…。やっぱり、しんどい」



こう毎日、嫌がらせばかりじゃ、さすがに疲れる。



こんな時、蒼ちゃんに会えたらな。



あんなに拒絶されても、あたしはまだ会いたい。


「こっそり覗きに行くならいいかな?」



ホント、性懲りもなくって感じだけど、気が付いたら…、



あたしの足は、病院に向かっていた。