水玉世界―相対する生死―


海渡が必死に掴むように走り込んで来る。


そんなに全力で走らなくても、俺が今すぐ居なくなる訳じゃないのに…



「馬鹿ッ!!今を大切にしろよ!! 今は今しかないんだから、楽しんでほしいに決まってんだろ…」



海渡はへたりこんだ。俺は呆然と見つめる。


「なあ、海渡」


口が動いてた。


「何でそんなに、必死になれるんだ?」


だって、分からなかった。