水玉世界―相対する生死―


「海渡。もうやめろ、俺だけ行かせてもらうよ。…すまなかった」


俺はこれくらいしか言えない。友人なんて持った試しがなかったから。



それでも、友人がどれくらい大切か、知っていたから。



「じゃあな」とだけ言って、海渡が引き止めて来る前に教室を出た。



『人殺し』


スライドする、世間の声。


『あいつが…殺した』


『人殺し!』