水玉世界―相対する生死―


「…ミイ。ただいま」


ただいま、と言っても返事は帰ってこない。代わりに「優斗」と聴こえた。


ミイは正座でこちらを凝視していた。


俺の後ろに並んだ海渡を見つめ、ただ黙った。


「ミイ、こいつが何か、分かるか?」


「"生と死を司る者"。なぜ、その2人が居合わせているの?」