成る程とかかみ砕いてみる。無理だ。無理矢理笑ってみた、の応酬だ。 「…ねえ坊主ぅ。金持ってね?」 声がすぐ近くから聴こえた。 俺にカツアゲかと思ってみたが、後方に不良に囲まれた海渡を見て違うことに気づいた。 まじか。そう思った。 「いやあの、今ちょっと人探してるんで…」 「良いじゃん。金やるだけ。後で返すし。出世払いで~」 「俺ら出世できね~よ」