水玉世界―相対する生死―


それからは無断で学校を飛び出し、いつぞやの遮断機に向かって歩き出していた。



自殺しようとしても死ぬことはない、とミイは言った。


だから躊躇などなしに、遮断棒をくぐって真正面に突っ立った。



――――ガタン、ガタン…



目を開けると、遮断機の前に規則をきっちり守り立つ、俺が居た。


一言、いつの間にか戻っていた。