水玉世界―相対する生死―


「俺さ、死にかけの人に遭遇すると、必ずその人助かるんだ。もう何十回と経験したよ」


海渡は、性格ピッタリの太陽のような少年だった。


俺の仏頂面を見ては笑い、たまに真剣に「命の話」をする。不思議と、疎いと感じなかった



海渡が、忠実に正論と世論を語っていたからかもしれない。



「だから俺は死なねえ。てか同じ類の同級生がいたなんてな~」