水玉世界―相対する生死―


「…話し掛けんなよ…」


「だーかーら。あたし信じてないもん。迷信とか、都市伝説とかも」


ニカッと笑う、ショートボブの似合う芽惟。


こいつだけは追い払えそうもない。不満そうな芽惟を、3メートルは離して会話した。



俺はこのまま、誰も"殺さず"に死ぬんだ。


芽惟は芽惟で、楽しい人生が待っているのだから。