「……放っとけば良いのに」


小さく呟く。放って置いてさえいれば、誰も不安にならず、俺も自分を責めないのに。


理不尽だ。


「優斗、おはよー」


「………はよ」


そんな空気にも、全く構わずに挨拶をしてくる、幼なじみの芽惟。


心の底から、すごい奴だとか思う。