ミイのいなくなった俺の家は、ひとしきりガランとした。


寂しさを覚えながら調理していると、つい癖で2人分作ってしまう。


そんな時は海渡を呼ぶのだが。


海渡は笑いながら、ミイがいた場所に座り、消費を開始する。


ミイがエビフライを落とした机も


ミイが険しい顔をした時も


ミイがいただきますと言った空間も


すべてが、思い出。