水玉世界―相対する生死―


「もし…」


〈ハロー優斗!元気?〉


芽惟だった。元気もなにも、俺死んだよ。


「あー元気元気」


いつものように、そう答えた。とりあえず。というか、ミイの目線が突き刺さる。


「何だよ?」


〈んー…あのさ、もうすぐ優斗の誕生日じゃん〉


カレンダーを見ると、11月6日を指していた。誕生日は16日だった。