水玉世界―相対する生死―


「――――…スァアアアァァア!」


ビクッと体が跳ねた。


ケイタの息が吹き返ったのだ。緊張が走る。


「…お兄ちゃん。お兄ちゃん…」


「ヌアアァァァア、アアァァアッ、アァァ…!!」


恐ろしい形相だ。発狂した人に例えれる。


だが、暴れまくるケイタをカンナは離さなかった。


抱きしめ、掴み、泣きながらもケイタを離さない。



「――――ごめんなさいっ…!お兄ちゃん、お兄ちゃん…」



けれど、駄目だった。