水玉世界―相対する生死―


「…名前はない。ふべん?」


まあ、小説的には不便だな。美少女じゃ分からないし。


「あー…アレだ。じゃあ"ミイ"で良いや」


「うん」


芽惟が思い浮かんだのは、少女という種類が一緒だったからだろうか。



――――RRR



電話だ。不覚にも生きてると実感する。